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■ H2Bロケット1号 打ち上げ成功(種子島宇宙センター)

国際宇宙ステーションに物資を運ぶ専用の宇宙輸送船「HTV」を載せたH2Bロケット 1号機が、11日未明、鹿児島県種子島宇宙センターから
打ち上げられました。HTVは 、順調に飛行を続けていて、1週間後に宇宙ステーションとドッキングする予定です。

H2Bロケット1号機は、11日午前2時1分、バリバリという空気を震わすごう音とと もに発射台を離れました。
打ち上げの瞬間、闇夜に包まれていた発射場の周辺は昼間のよ うに明るくなり、ロケットは、火の玉が昇るように上昇していきました。
そして、打ち上 げから15分後の午前2時17分、予定の軌道で「HTV」を切り離し、打ち上げは成功 しました。

打ち上げ後に記者会見した塩谷文部科学大臣は「宇宙基本計画を策定したあと、初めての打ち上げで、わが国の宇宙産業界が一丸となって
開発を進めた結果であり、た いへん意義のある成功だった」と述べました。

「HTV」は、国際宇宙ステーションに物 資を運ぶために開発された日本の宇宙輸送船で、今回が初めての打ち上げでした。
2010年に予定されるスペースシャトルの退役後、宇宙ステーションへの物資の輸送手段とし て重要な役割を担うことが期待されています。
特に、シャトルが引退すると、大型の実験 装置を運ぶことができるのは「HTV」だけになることから、今回の打ち上げには世界も
注目していました。

打ち上げには、NASA=アメリカ航空宇宙局やヨーロッパ宇宙機関 などの関係者も視察に訪れ、記者会見に出席したNASAの
ゲスティンマイヤー局長は「 宇宙ステーションにとってHTVはなくてはならない存在で、きょうは新たな時代の幕開 けだ」と話しました。

「HTV」は、現在、順調に飛行を続けており、今後、地上からの 遠隔操作で、高度や向きを調整しながら徐々に高度を上げ、1週間かけて
国際宇宙ステー ションに近づき、今月18日にドッキングする予定です。

[動画出典:チャンネル・Monet5706さん]