【愛】
人類愛、親子愛、兄弟愛、師弟愛。こん世にゃ「愛」が一杯有っと。ばってん青春の愛が一番良か。あんころは、手も握られんだったもんね。あくまっでん清く、純粋で、好いとるて言われんで、胸ばっかしキュンてなったりドキドキしたり・・・確かに、あんころは、マドンナがいた。否、誰もがマドンナに見えたったい。それしこ、純で穢れて、いなかったと言うこつだろうね。
ところで、毎日新聞2005年4月2日 東京朝刊「女の気持ち」より素晴らしい夫婦愛の記事を見つけました。ご参考までこの欄に転記し紹介します。
タイトル:お疲れさま
                  秋田県潟上市・夏井いづみ様(パート・55歳)

「お父さんの英語の授業、1回でいいから受けたかったなー」と娘。
全校集会で話す父を、「うまく話せるかと心配したら手に汗をかいてたよ」と振り返る息子。
我が子と同じ中学校にも勤めた夫はこの春、37年間の教諭の仕事に終止符を打った。
結婚したころは、野球部の監督として朝早くから夜遅くまで、日曜も祝日もなく生徒たちとボールを追いかけていた。私はそんな夫が大好きで、子どもたちを連れてよく野球観戦したものだ。生徒が帰宅しないと連絡が入れば夜を徹して捜し回ったことも、今となれば懐かしい思い出となる。
最後の4年間は養護学級を担当した。
「もっと早くこの生徒たちと出会いたかったな。教育の原点を見たよ」。
最後まで現役を貫いた夫を誇りに思う。
家にいれば子どもたちとも会話が弾み、あっちこっちと旅にも出かけた。「さあ行くぞ」と休日の朝ともなると急に言い出す。慌ててお握りを握り、車に乗り込むのである。
そんな楽しい時を過ごした子どもたちも、それぞれの道を歩き出した。
これからは二人の人生、ゆったりと過ごしたいものである。
37年間本当にお疲れさまでした。
そしてありがとう。そしてそして、
これからは私一人の担任になって下さいね。