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甲子園(1996年夏)決勝 松山商 × 熊本工 まさか!のバックホーム

間違いなく甲子園の決勝戦史に残る名勝負の1つ。
9回裏。3−2。2アウト、ランナーなしからの同点ホームラン。そして延長。

10回裏。熊本工、2塁打。続いて送りバントで1アウト3塁。
松山商、連続敬遠による一か八かの満塁策。そしてライトの交代・・・あとで神がかり的?結果に
熊本工、1アウト満塁。そして次の初球は優勝へ文句なしの犠牲フライがライトへ深々と上がった。代わったライトの頭上を押し戻されながら・・・。
熊本工の3塁ランナーが本塁へ向けてタッチアプしたその瞬間、誰もが思った。熊本工甲子園夏初優勝!!
だが、その時、破れかぶれのバックホームが風に乗って絶妙に返って来た。まさに絶妙に!!
ランナーが本塁へ滑り込んだ。判定はアウト!!。。ひいき目か?ランナーの足がタッチより早かったすなわちセーフのようにも見えるのだが・・・。
セーフ、アウトいずれの判定も正しいとされそうな微妙さ。(この動画では9分18秒〜9分21秒と10分18秒〜10分21秒の各3秒間のシーン)
解説と違ってキャッチャーがベースを踏んでいない時はタッチが必要。
キャッチャーがランナーにタッチした時、すでにランナの足はベース上を滑っていたようにも見えた。(実に微妙)真実は、ベースの手前だった。
試合の流れの中で1瞬の判断を任された主審のアウトの判定はこの微妙さの中、尊重されるべきだと考える。真実も判定通りだった。
この判定で、1瞬にしてダブルプレイ。チェインジ。
甲子園の神風は松山商に吹いた。熊本工の初優勝は夢と消えこの夏は終わった。

あの微妙さだけに、今、振返ればセーフだのアウトだの醜い騒ぎが無かったのが何とも清々しい。胸を張って名勝負と言える。
現実に画像をスローで分析してみると主審の判断通り間違いなくアウトだったことを確認した。
とにかく神がかり的な勝負の流れは、何度見ても見どころいっぱいだ。・・・[動画出典:toritarou77 さん]