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◆ 湖面に映るが如く ◆

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■ 永田 青嵐
束の間の窓の冬日に老いにけり
つかのまの まどのふゆびに おいにけり
≪ 解説 ≫
窓に差す冬日の中にいたら、
なんだかぼうぜんとして、
気づいたら急に老けた気がした、
という句。

冬日には老いた太陽という感じがあるが、
その感じが自分に移ったのであろう。

1876年生まれの青嵐は東京市長、
鉄道相などをつとめた政治家だが、
余技として俳句をこよなく愛し、

「余技は下手な程仕合(シアワ)せである」
と堂々と述べた。



坪内稔典.(俳号:ねんてん
毎日新聞(季語刻々・2014・12・01)より



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