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◆ 湖面に映るが如く ◆

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■夏目 漱石
累々と徳孤ならずの蜜柑かな
るいるいと とくこならずの みかんかな
≪ 解説 ≫
論語に「徳は孤ならず必ず隣有り」とある。

道義を貫く者は孤立しない、
必ず仲間がいる、という意味だが、
ミカンはまさにそのようにたわわになっている、
と漱石は見た。

同時作に
「同化して黄色になろう密柑畠(ハタ)」
もある。

漱石は自立、すなわち自立本意を重んじたが、
それだけに逆に他者とのよい関係を熱望した。
今日は漱石忌。



坪内稔典.(俳号:ねんてん
毎日新聞(季語刻々・2014・12・09)より



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