昨日は百済観音に吹く秋風の句を紹介したが、 今日の一茶の秋風は歯に吹いている。 それも残り少なくなって ぐらついている歯に 吹いている。 秋風が歯を揺らすなんてことは 実際にはないだろうが、 秋風が老いてゆく身にしみる、 その感じを「歯をゆるが」すと ちょっとオーバーに表現したのだ。 「秋風やあれも昔の美少年」 も一茶。 .
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