この道や行く人なしに秋の暮 ( 俳句、川柳 ) - ◆ 湖面に映るが如く ◆

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この道や行く人なしに秋の暮


■ 松尾　芭蕉
この道や行く人なしに秋の暮
このみちや　ゆくひとなしに　あきのくれ

≪ 解説 ≫

　季語「秋の暮」には、
　秋の日の夕暮れという意味と
　秋の末という意味がある。

　両者が微妙に重なると、
　一句の味わいが複雑になる。

　今日の句など、まさにその典型、
　眼前の道の風景でありながら、
　同時に人生の終局をも感じさせる。

　そういえば暦の上では立冬(11月８日）が近い。
　今は秋の末、すなわち
　晩秋にさしかかっている。

選者及び解説は、坪内稔典（俳号：ねんてん）氏

◇出典：毎日新聞（季語刻々・2015･10･31）

ご参考①→ ■ 現代俳句協会ホームページ

ご参考②→ ■ 至遊さんの句あれば楽あり

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