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◆ 湖面に映るが如く ◆

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■ 小林  一茶 (ふみこ)
大寒と云ふ顔もあり雛たち
おおさむ というかおもあり ひいなたち
≪ 解 説 ≫
雛(ヒナ)祭りの前後は
寒さの戻る日があるが、
そんな日の雛人形の表情を
一茶は詠んだ。

一茶には
「さむい家との給(タマ)ふやうな雛(ヒイナ)かな」
もある。

さむい家はむさくるしくて汚い家だが、
たとえばわが家の三人官女が
口をきくとしたら
「この家さむい!」
と言いそう。

なにしろ官女とは宮中などに仕える女性、
つまり清少納言みたいな女性だ。


選者・解説は、坪内稔典(俳号:ねんてん)氏
毎日新聞(季語刻々・2015・03・03)より

ご参考→ ■ 現代俳句協会ホームページ

.

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■ ふけ としこ
帰らねば雛が灯りを待ってゐる
かえらねば ひながあかりを まっている
≪ 解 説 ≫
今日の句は「季語きらり100」(人文書院)
から引いた。

雛飾りのぼんぼりに
灯をともすために
急いで帰る、
その雛に寄せるやさしさが
いいなあ。

この本では季語「雛祭り」について
川上恭子がエッセーを書いており、
少女時代を回想して、

「雛人形が飾られているだけで、
 部屋の中がぱあっと明るくなった」

という一節がある。
同感だ。


選者・解説は、坪内稔典(俳号:ねんてん)氏
毎日新聞(季語刻々・2015・03・02)より

ご参考→ ■ 現代俳句協会ホームページ

.

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■ 石田 波郷
バスを待ち大路の春をうたがわず
ばすをまち おおじのはるを うたがわず
≪ 解 説 ≫
「大路」は大通り。

風や空のようす、人々の往来などに
春の気配を確信した句。

もちろん、バスを待つこの句の
主人公の心も春だ。

昨日の吉野弘の「二月三十日の詩」を
さらに引こう。

「弾丸に 羽根生えません/
 兵士 死にません/
 赤ちゃん 生まれません/
 恋人に さわれません」

30日がなくて3月1日になったこと、
よかった?」



選者・解説は、坪内稔典(俳号:ねんてん)氏
毎日新聞(季語刻々・2015・03・01)より

ご参考→ ■ 現代俳句協会ホームページ

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