牛の思い出を読んで
毎日新聞 2009年1月29日 東京朝刊の「女の気持ち」の投稿記事を読みました。
僅か数百文字の文章ですが、投稿者と一緒に過ごしてきたかの様な錯覚に陥りました。
苦労を共にした牛。その牛との別れ、ものを言わないだけに通じるコミュニケーションが
辛いですね。原文、そっくり、以下に紹介します。
牛の思い出
今年は丑(うし)年。
牛と聞くと、たまらなく懐かしく、可愛く、そして哀(かな)しい思い出がいっぱいです。
私は15歳の時から牛との生活が始まりました。
父は体が弱く、母は乳飲み子を抱え、
兄が出征した時は軍事色一色の時代。
「欲しがりません、勝つまでは」の青春時代。
農業には牛馬が救いの神の存在でした。
冬の期間は「春耕」が始まる前に体力が一番大切とエサをやり、
「春耕」では一心同体で働き、牛は田んぼの名前まで覚え、素直によく働く牛でした。
3歳の弟が腹へ寄りかかって眠っていると、自分の背中のハエをバシッ、バシッと払い、
弟のところは尾の毛先でそっとなでます。
思いやりいっぱいの牛と7年過ごしました。
そして嫁ぎ先でも、やさしい素直な牛と13年過ごし、
やがて耕運機との交代で、柿の新芽の出始めた5月のある日、
牛飼いに引き渡すことになりました。
その朝、最後のごちそうをたっぷり食べさせました。
4歳の三男が自分の茶わんにご飯を山盛りにして食べさせるのを待って、
雨の中、家族皆で見送りました。
100メートルほど行った所でバッタリ座り込み、
動こうとしません。
三男は「お父さん、迎えに行って」と泣きました。
その時、さっと立って、見送る家族に精いっぱいの声で「モー」と
別れのあいさつをし、行ってしまいました。
毎年、柿の新芽の出るころに必ず思い出される牛の思い出です。
新潟県加茂市・山下敏子(農業手伝い・81歳)
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graychan01さん:
こんばんは、信頼して働いてきた牛の気持ちとそうするしか方法のない人間の気持ち。
今でもそこに牛がいるようで辛いですね。ぽちありがとうございます。
そんなこと言いながらも、霜降りだとかシャブシャブだとか勝手ですネ。
2009/1/29(木) 午後 11:04
返信するうちの周りは、牛舎がへってはきました。牛も日本を支えてきてるんですねぇ〜去年ミルクを捨ててしまうことが多くて、もったいないので、牛乳豆腐をよくもらいました・・・ありがたいことですが、なんといったらいいのか・・・いまは酪農はたいへんです
[ 弥勒 ]
2009/1/30(金) 午前 10:50
返信するpxq*q1*8さん:
いろんなところで人間の都合が、回りまわって自分達を苦しめるのですね。
ガソリン不足で、バイオ燃料がもてはやされ、自分達の食料不足を
誘発し始めました。トウモロコシや大豆やサトウキビも燃料に、
酪農の餌も、養鶏の餌も、人間が不足を作り出していますが、
自分勝手を止め世界がひとつになって利口に成らなければ、ですね。
あんひとたちの居らすけんで、あとはどうなっときゃなろたい。
の期待できるあんひとたちのはよう出てコラッさんとだろうかね
待ちどうしかつよねェ
2009/1/30(金) 午後 0:02
返信するででこんとおもいます・・・ほんなこて、こてこいての熊本弁ですねぇ〜
[ 弥勒 ]
2009/1/30(金) 午後 2:46
返信するそぎゃん簡単にゃ出てこらっさんと。
神様しか知らっさんとたい。いや⇒神様はおみとおしたい(ニタッ)。
半世紀前の熊本弁たいね。
2009/1/31(土) 午後 3:42
返信する座り込んで動かない牛、、、、
この辺で、もう涙腺が刺激されて、たまらなくなります。
感動し易いのですが、こういうお話には、我慢できません。
つらいでしょうね、、愛犬の死に会うときも,泣きますが、、、、
別れは、人生の常なのに、涙が、すぐにあふれます。
[ サチコ ]
2009/3/11(水) 午前 10:43
返信するこんにちは、無風さん、お元気かしら?
大分春らしくなってきたのでは? こっちは大分秋らしく
なってきましたよ。
[ YARRA BAY ]
2009/3/12(木) 午後 2:20
返信するとってもいいお話ですね。 涙が出て来ました。
この文章を書いた方も、心の優しい方ですね。
牛が モ〜〜 食べられなくなちゃいますよ。
[ YARRA BAY ]
2009/3/12(木) 午後 2:21
返信するでも、感動する記事を読むと心が洗われますね。
無風さんに感謝!
[ YARRA BAY ]
2009/3/12(木) 午後 2:22
返信する,サチコさん、コメントありがとうございました。
一生懸命に働く人間、それが分かるのでしょうか
文句を言わずに、飼い主を信頼して、無心に働く牛。
バシッ、バシッとハエは追うが、子どもには注意してそっとなでる。
言葉は通じないが、心は通う。そんな生き物との別れ、
辛いシーンですね。
2009/3/12(木) 午後 3:00
返信する矢亜蘭さん、そちらは、そろそろ秋ですか?
やはり、地球は丸くて自転していて、そちらは、南半球なんですね。
こちらは、少しづつ春の兆し、昨日は、水戸の偕楽園(日本三名園のひとつ)に、行って来ました。
梅は、今年は満開を過ぎ、ちょとがっかりしましたがそれでもみごとでした。
2009/3/12(木) 午後 3:18
返信する矢亜蘭さん、
牛は肉ではありませんね。いろいろ考えると食べられません。
モ〜どうしましょう!
2009/3/12(木) 午後 3:23
返信する矢亜蘭さん、
低レベルの嫌な話題が溢れている中で、牛に教えられましたネ。
2009/3/12(木) 午後 3:28
返信する昔は牛宝とも呼ばれ、牛が家族の一員でした。厩(マヤ)は母屋の中にあり、牛と一緒に苦楽を共にした作者の暮らしが偲ばれます。しかし私は農耕に精を出す牛を知りません。既に耕運機でした。もっぱら牛は肉用に飼育されていました。家畜との心温まる交流、…人間らしさを考えさせられる話です。
[ zen*92*1* ]
2009/3/12(木) 午後 11:25
返信するぜんさん、こんばんは。
牛宝ですネ。辛くとも文句も言わず信頼しきって人間に付き合って
くれるのですから、人間と一緒、いや時によっては人間以上に
愛情が湧いたでしょうね。感謝感謝です。
2009/3/12(木) 午後 11:54
返信するとてもいいお話ですね
読みながら先日わたくしの地方のテレビでも、一般の方からの川柳を放送していました。
お題は「牛」にちなんだものを
牛の気持ちになって飼い主の愛情あふれる川柳がたくさんでした。
やはり手もとを離れていく牛が最後悲しげに飼い主を振り向いた様子など胸が詰まるような場面もいくつか・・・お元気でしたのね。
2009/3/16(月) 午後 5:12
返信するアリエルさん、こんばんは。
生き物は、牛に限らず、馬も、羊も、ニワトリも、犬や猫も、
みんな心が通じ合ますね。長年付き合うと、信頼を壊す事は、
しない様に思います。人間と違って・・・。それだけに可愛いですね。
最近、ブログが手抜きになっていまして失礼しております。
三日坊主の悪い癖かもしれませんが反省しております。
2009/3/17(火) 午前 0:20
返信するこのお話すごく、涙が出ました。せつないけど、いい頃の日本って感じだし、心があったかくなりますね。
[ 弥勒 ]
2009/3/21(土) 午後 5:35
返信するチャコさん、こんにちわ。
動物が人を思いやる。人が動物を思いやる。
言葉は無くても、心は通じていますね。
無言の愛情。人間同士とは違う無欲の愛情がよけい涙を誘うのでしょう。
2009/3/22(日) 午後 0:49
返信するこんにちは!
今日のシドニーはすっきりと青空:気温も17度から30度と予報されてます。
今、買い物から帰って来たのですが、長袖を着ていき、
暑くて半袖にすればよかったと後悔したくらいです。
上の記事をもう一度読ませていただきました。
戦時中、戦後のこともあるのでしょうが、貧しい時の方が人間、優しくなるのでしょうか...物でも動物でも
大切にするのかしら?
そうかと思えば貧しいからと心がギスギスになる人もいたりして.....
いろいろと考えさせられる記事ですね。 投稿者の方には是非長生きをして、新聞にどんどん投稿して頂きたいですね。
では またね。
[ YARRA BAY ]
2009/5/1(金) 午後 0:32
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